日本臨床皮膚科医会は、日本小児皮膚科学会と合同で「皮膚の学校感染症とプールに関する統一見解」を発表した。保護者や教師らに向け、皮膚疾患のある小児がプールに入って良いかどうか判断する際の目安を示している。学校保健安全法で第三種(その他の感染症)に指定されている4疾患について取り上げた。
伝染性膿痂疹(とびひ)は、治るまでプールは禁止。水を介して感染することはないが、小児同士の接触で症状の悪化や感染の恐れがあるため。
伝染性軟属腫(水いぼ)は、プールに入ってもよい。タオルや浮輪などの共用はできるだけ避ける。プールの後はシャワーで肌を洗うことを推奨している。
頭ジラミも治療を開始した状態であればプール可。タオル、ヘアブラシ、水泳帽などの貸し借りはしない。
疥癬も治療開始後であればプール可。ただし、角化型疥癬は感染力が強いので、外出自体を控える必要がある。